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Vol.23

産学連携プロジェクトで、製品が「アート」に。質実剛健さと斬新さが融合したサイトへリニューアル

西日本電線株式会社様

リニューアルに際しプロジェクトチームを発足。まずは課題点を洗い出した

西日本電線株式会社

―まずはなぜWebサイトのリニューアルを行うことになったのか、その経緯をお聞かせください。

上層部から「デザインが古いから、あたらしいものに変えてほしい」と依頼されたのがきっかけです。これには社内の協力が不可欠だと感じ、すぐにプロジェクトチームを立ち上げました。各事業部からメンバーを募り、20名を超える大所帯となりました。

ただ、この人数がいてもなかなか意見が出ないんです。「どんなWebサイトが作りたいのか」がわからないまま、ぼんやりと「あたらしくしないと」と思っているばかりで。
これではいけないと思い、まずは担当である私たちで課題点を洗い出しました

―どのような点が課題だと感じられていましたか?

ひとつめが、先ほども申し上げましたようにデザイン面です。以前のサイトは2011年に作ったものでしたので、もちろんスマホ対応などもできていません。

二つめは、製品情報への導線です。弊社には様々な事業部があり、それぞれの事業部ごとに主力製品を持っています。以前のサイトではその事業部の下層に製品情報があり、お客様からもたびたび「どこから製品情報にたどり着ければいいのかわかりにくい」といった声が上がっていました。

三つめが、お問い合わせへの対応です。Webサイトからお問い合わせがあった場合、以前のサイトでは誰が対応したのか、またどんな内容であったのかなどはすべて手動での記録で、非常に非効率でした。これらの点を柱に据え、プロジェクトチームに共有しました。

プロジェクトを牽引する制作会社とのやり取りを通じ、社内からあたらしい意見も

西日本電線株式会社様

ただ、共有したところでやはりWebサイト制作に関してはみんな素人なんです。具体的な意見が出ることがなく、時間は過ぎていくばかりでした。そこで、ある条件のもと、制作会社さんを探すことにしました。

―条件というのは…?

ひとつめは納期です。リニューアルの期限までが短いため、まずはそれに対応していただける会社であることが条件でした。
納期が差し迫っているということは、レスポンスの速さも重要になります。二つめの条件はそれでした。

そしてとくに重要視したのが三つめ、Webサイトリニューアルの陣頭指揮をとっていただけるという点です。実際に期日が近づいている中で、私たちをリードしてくれる存在が不可欠だと考えました。

それらを踏まえて、大分、福岡、東京などの地域の5社ほどの企業様に見積もりを依頼し、御社にお願いすることになりました。

―なぜ弊社が選ばれたのでしょうか?

まずは先ほど申し上げましたようにレスポンスの速さがありました。いずれの企業様も自動返信などを使っていらっしゃるのは理解していますが、それから3日も音沙汰がないと少し不安に思ってしまいます。とくにひとつめの条件である納期が迫っている中でしたので、より強く感じたのかもしれません。

そんな中、グレート・ビーンズさんからはすぐに見積もりもいただきましたし、プロジェクトの発足会を行いたいから出席してほしいとお願いしたところ、こちらも快諾いただきました。

西日本電線株式会社様

―それが条件の三つめである「リードしてくれる」というところになるんですね。

そうです。御社からの的確なアドバイスのもと行われた四回のプロジェクト会議は、大変スムーズでした。「デザインはどうしますか?」という抽象的な論点ではなく、たとえばデザイン案もA・B・C案と提示していただける。「このデザインにしたのはこういう理由がある」と論理的に説明していただけるので、メンバーが迷うことがなくなったんです。

さらに言えば、そのAからCがあるからこそ、弊社からもあたらしいD案が生まれる。舵をとっていただくことでプロジェクトチームの意思も明確になり、以前とは段違いに会議がスムーズに進むようになりました。

とくにTOPページに使用するイラストを大分県立芸術文化短期大学の生徒さんにお願いする「産学連携」の形を提案していただいたことは大きいですね。何かあたらしいことをやってみたい、と漠然と考えていたところへの、プロならではのアイデアだと感じます。

見慣れた製品に「アート」というあたらしさを加えた、産学連携プロジェクト

西日本電線株式会社様

―今回のリニューアルにおいて、大分県立芸術文化短期大学の生徒さんとのコラボは大きなポイントになると思います。実際にやり取りをされてみてどのように感じていらっしゃいましたか?

じつを言いますと、最初は不安でした。弊社の主な製品は「電線」ですので、どうしても地味な仕上がりにしかならないのではと。でも実際にやり取りをさせていただくと、「うちの製品がこんなアートになるの?」とびっくりしました。

毎日目にしている製品が、まったく違う目線でアーティスティックに表現されている。その発想力には本当に驚かされました。さらに言うと、一度たりとも締切に遅れることもなかったんです。作品に対するプロ意識を感じました。

難しかった点があるとすれば、社内の意見との微調整ですね。たとえば、製品に印刷された品番。いつもは気にしていないのですが、いざアート作品となるとそれは不要ではないかとか。他にも、実際の用途と異なる場所を背景に使用されたものに対しては、「お客様に間違った用途として認識されてしまうのでは」という意見もありました。

―たしかに、御社のように品質に厳しく、シェア率も大きな企業になると気になる点かもしれません。

一方で、「これは製品そのものの紹介ではなく、あくまで自社の製品イメージを魅力的に伝えるものだ」という肯定的な意見もあったんです。こういう社内の声にもたくさん励まされました。

まだリニューアルして間もないですが、社内だけではなく社外の方からも「インパクトがある」「斬新だ」「デザイン性が高い」と言った声をたくさんいただいています。

―当初の案であったスライド(一定の秒数が経過すると、次のイラストに変わる表現)ではなく、TOPページに戻るたびにランダムに作品が表示されるというのも功を奏しているのではないでしょうか。

まさにそうです。全部で13枚ほどありますので、スライドにすると最初に表示される作品に表示が偏ってしまう可能性があります。これだけの力作を埋もれさせることは絶対にできないと考えましたので、ランダム表示にして本当によかったと感じています。

Webサイトからの情報発信で、あらたな価値を見出していきたい

西日本電線株式会社様

課題点であった「製品情報への導線」も解決し、製品も検索しやすくなりました。本格的な分析はまだこれからになりますが、お問い合わせの数も確実に増えています

またお問い合わせの内容などをCSV形式でダウンロードできるようにしていただいたので、集計などの効率化も図れていると感じています。

弊社には営業部門が四つあるのですが、Webサイトは、言わば第五の営業部門です。今後はいかに最新の情報を届けられるかが重要になってくるのではないでしょうか。

もちろん社外秘の情報も多くありますので、すべてをWeb上でつまびらかにすることはできません。ただ、これからネット通販などといったあたらしい場所に参入していく中でどれほど「生きた」情報を届けられるのかが、今後の課題であると感じています。

これまで深くお付き合いいただいている企業様はもちろんのこと、まだお取引のない企業様にも興味を持っていただけるように工夫し、情報を届けていきたいですね。

―では最後に、サイトをリニューアルした感想をお聞かせください。

楽しかったです。プロジェクトがうまくいかない時期もありましたが、それも含めてやってよかったという達成感があります。リニューアルしたばかりでまだ具体案はないのですが、今後もまたあたらしい仕掛けを作っていきたいですね。

―ありがとうございました!

WebサイトURL:http://www.nnd.co.jp/

成功事例とその理由

成功事例

・20名以上のプロジェクトチームをまとめてスムーズな制作を実現し、スケジュール通りに制作が完了
学生とコラボしたアート作品などにより、社内・社外いずれからもデザイン性への高い評価をいただいている
・製品への導線を整理することで、リニューアルから日は浅いものの問い合わせの件数が過去最高を記録

成功理由

・グレート・ビーンズがチームミーティングのファシリテーションを担当することで、デザイン面や技術面の課題をクリアしながら制作を進めていった
・TOPページメインの見せ方を数パターン提案。そのうち「学生とコラボした作品案」を採用いただき、大分県立芸術文化短期大学とのコラボレーションが実現
・各製品情報をCMSで実装し、各製品ページからの流入と流入後の導線改善によって、お問い合わせまでのコンバージョン率が向上

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